2023年度理事研修 新生酪農の牛乳工場見学

千葉県にある新生酪農の工場見学へ行ってきました。
行きのバスの中では牛乳関連の活動について情報交換を行い、牛乳に思いを巡らせながら向かいました。

 工場到着後は二つのグループに分かれて工場見学をスタートしました。牛乳の生産ラインは未稼働だったため、アイスクリームとヨーグルトの製造過程を見学通路から見学しました。

 プラスチック製の容器であれば簡単に一度の圧着で接着できますが、生活クラブで使用している紙製の容器とフタは圧着を繰り返し行うことで接着が実現できていることのこと。また、200mlのリユース瓶の洗浄工程では、ビンを洗浄液に浸した後にジェット噴射でビンを洗うという工程に30分もかかっていることがわかりました。残念ながらビン回収の際、別のビンが混入することがあり、混入したビンが割れると清掃しなければならないのが大変だそうです。改めてビン返却ルールを周知していかなくては、と気を引き締めました。

 屋外では大きな牛乳タンクの洗浄のお話も。一般的な合成洗剤を利用することなく、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と硝酸を利用しているとのことでした。鮮度が大事な牛乳を扱うということは、雑菌が入らない工夫や温度管理などの衛生管理に神経をすり減らす作業の連続ですね。

 工場見学後は酪農の様子や栃木の牛乳工場の様子を動画で見ながら生活クラブの牛乳と市販品の違いなどについて学びました。また、酪農家が前代未聞の経営危機に陥っている状況について、政府が国内で生乳が余っているにもかかわらず海外からの乳製品を輸入しつづけている現状の解説がありました。このような状況下において、生活クラブの組合員による酪農応援カンパや酪農応援基金が生産者の生活を支える重要な取り組みであることを改めて感じました。

 栃木や千葉の酪農家が大切に育てた牛の生乳が工場に運ばれ、大切に牛乳を作り、その牛乳から安全でおいしい乳製品が生まれます。始まりから一貫して大切に扱われて生まれた消費材が私たちの食卓にのぼっているということをありがたいと思うとともに、これからも食べ続けていきたいという気持ちを新たにしました。
 お忙しい中2つのグループにそれぞれ丁寧な案内をしてくださり、ブログでは紹介しきれないほどたくさんのことを教えてくださった岩瀬さんに感謝いたします。

 今後もさまざまな主体で工場見学が企画されることと思います。ぜひ実際に参加してみることをおすすめします。その際はお隣にある工場直営のピザ屋さん「COW7215」でピザやソフトクリームも食べてみてくださいね。おいしい牛乳からできたチーズのピザがとてもおいしかったです!

 最後になりましたが、横浜北の理事会主催でオンライン牛乳生産者交流会が914()に予定されています。当日は今回工場を案内してくださった新生酪農の岩瀬さんが牧場の様子をライブ中継してくださる予定です。きっと新しい発見があることと思います。

 たくさんの皆さんにご参加いただき、生活クラブのパスチャライズド牛乳と乳製品への理解と愛着を深めていただけたらと思います。

<横浜北理事会消費担当 髙橋さおり>

牛乳オンライン生産者交流会(9/14)のお申し込みはこちらからお願いします。
https://forms.gle/skqEUKBYo7H3qTmC8









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