すっかり更新が滞ってしまいました。
横浜北理事会ブログ、ようやく再開です!
ゆっくりペースですが、真面目なお話からゆるーい話題まで、ざっくばらんに投稿していきますので、
みなさまどうぞよろしくお願いします。
さて、久しぶりの投稿は、横浜北環境平和委員会担当理事から、
「だいぶ前になってしまうのですが、この報告を何かの媒体で組合員に届けたいんです!」
と強く希望されたこちらの原稿。
菊名コモンズの井上さんから届いた『2024年シャボン玉フォーラムの参加報告』です!
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~シャボン玉フォーラム 2024/6/28・29 参加報告~
みなさんは『シャボン玉フォーラム』をご存知でしょうか?
シャボン玉フォーラムは、環境保護の重要性を理解し、実際に行動するための知識とインスピレーションを得るための集いです。参加者は専門家の講演や企業・団体の実践報告を聞くことで環境問題についての学びを深めます。また自然体験や環境に配慮したエネルギー開発現場の見学等のフィールドワークもあり、実際にふれることで具体的な解決策を考える機会を得ることができます。
そう聞くとなんだか堅苦しい催しで、一般の私たちには敷居が高いように感じられるかもしれませんが、このフォーラムは、企業の代表やNGOのメンバーはもちろん、学生や一市民など、環境に関心のある人なら誰でも参加することができるのです。すべての人がこの地球に暮らす一員であるということが環境問題を論じる上での大前提であり、幅広いバックグラウンドを持つ人たちが集まり知識と経験を共有し合うことで新たな視点や解決策が生まれるからです。
2024年度の開催地は兵庫県神戸市。お洒落の街神戸らしく、ファッションショーさながらのオープニングで幕をあけました。
初日の座学では《「知っとお?!せっけんで守れるもん あるんやで!」〜安全で豊かな環境を、未来の子どもたちへ~》というスローガンにふさわしく、私たちが普段使用するせっけんがもたらす環境への影響について、多角的な学びがありました。
京都大学 奥地拓生教授の基調講演では、家庭からの排水や工業排水、環境汚染に限らず、土壌や地質の影響も考慮する必要性を強調されていました。バリエーションに富んだ土、岩、鉱物が安心で豊かな水をうみだすということです。これには目からウロコでした。たしかに、「汚さないように」と日頃から気をつける人は多くとも「きれいな水を育む大地を守る」という意識で生きている人は少ないのではないでしょうか?
私たち人間の世界が複雑に絡み合っているのと同様に、自然環境もまたそうであるということを実感し、もっと広い視点で生きたいと強く思いました。
二日目のフィールドワークでは実際に六甲山を登り、その自然環境を肌で感じるというとても貴重な体験ができました。じつは私、山登りは初体験で登りきれるか心配だったのですが、難なく達成することができました。それは私が日頃鍛えているから、とか、そういうことではなく、六甲山の自然が私にエネルギーをくれたからです。山の土の柔らかさと適度な凹凸は歩きやすくて足が疲れにくいのです。空気はきれいで木々を眺めるのも心地よい。つめたくて美味しい湧き水が身体の隅々まで癒してくれます。あまりの疲れにくさに駅から家まで排気ガスにまみれたあの10分ちょっとの道を歩くほうが辛いのでは?とさえ感じられました。
自然の力に圧倒され感謝が湧き出るほどの感覚は都会暮らしだからこそかもしれませんが、このままどんどん人の手が入らない自然が減少していけば、多くの人にとってそれは他人事ではなくなります。
全国から集まった初対面の参加者さんと一緒に山を登るこの時間は座学では得られなかった体験であり、これもまたフィールドワークに参加してよかったと感じる要因のひとつでした。親交を深めるだけでなく、おなじ価値観を持つ者同士共感しあったり、自然のために自分ができるであろうことについての多くのヒントを与えあったりと、こういった時間は簡単に得られるものではありません。
『摩耶の大杉』
今は枯れていますが樹齢1000年の神霊宿る木として崇められていたそうです。
私たちの暮らす環境を守らなくてはいけない。それは当たり前に知られることであり、それに関する具体的事例やデータは簡単に手に入れることができますが、実際にそこに身をおき感じてみないとわからないことはたくさんあります。知ることと感じること、両方やってこそ『地球へのおもいやり』を持ち続けることができるのではないでしょうか? 私たちが暮らす横浜から気軽に行ける場所にも手つかずの自然はあります。 まずは行ってみて「きれいだなぁ」「美しいなぁ」を満喫してみてはいかがでしょうか。自然の美しさに感嘆することが私たち人間の大きな役割のひとつでもありますから、それだけでもう、立派な環境への貢献です。 そしてまた余力があれば、自然の美しさの中にある脆弱性を実感し、自分がやれることを考え、実践してみてください。私もまた、やれることをやってみようと思います。
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シャボン玉フォーラムを主催しているのは、石けん運動ネットワークの参加団体。
毎年、各地の参加団体が持ち回りで主催しているそうです。(2024年はなんと34回目!)
『せっけん使用を入り口に、環境保全を考える』
考えさせられるキーワードがトップページにある石けん運動ネットワークのホームページはこちらから。
ぜひチェックしてみてくださいね! (広報担当より)
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