神奈川の平和と基地考える(ピースリングツア)を開催しました

事前学習会につづき、1125日(金)に ピースリングツアーを実施しました。

参加人数は20名。バスで移動しながらの視察。横須賀港はヨコスカ平和船団の船に乗せていただきました。

視察先は、米軍機墜落事故跡(大入公園および和枝福祉会資料館)、横浜ノース・ドック(車窓より)、小柴貯油施設返還跡地、米横須賀海軍施設・自衛隊施設(船上より)、船越・田浦自衛隊施設・米海軍基地ゲート前・米が浜事件現場(車窓より)
ガイドは、横浜地区は青木マキ・三浦紀子の両氏、横須賀地区は、瀧川君枝氏がバスの中から説明してくれました。また、村川研一氏(和枝福祉会 愛)、市川平氏(船上ガイド )、鈴木茂樹氏(ヨコスカ平和船団)、新倉裕史氏(非核市民宣言運動・ヨコスカ)の丁寧な説明を受けました。

・大入公園(1977年厚木基地から飛び立った米軍機墜落現場)~車窓から~
当時の緑区(現青葉区)荏田町 火災で乳幼児2人が亡くなり7人が負傷。子ども達の母親土志田和枝さんは4年4か月後に死亡(心因性の呼吸困難)。
・和枝福祉会資料室 和枝さんの遺志を継ぎ遺族が設立した和枝福祉会 愛 の一室。当時の新聞の切り抜き、写真、寄せられた絵画、港が見える丘公園内の「愛の母子像」と同じ像などゆかりの資料をゆっくり見学しました。
・横浜港 ノースドッグ ~車窓から~
事前の学習会で身近でありながら、気付かない、知らされていない現状に驚いた瑞穂埠頭の基地を間近に、視点を変えたみなとみらいを見て周りました。風車が建つ場所は返還地です。1972年ベトナム戦争に使われる戦車の輸送を横浜市長・横須賀市長、横浜市職員、市民の力で4か月止めたという村雨橋を渡りながら改めて説明を聞き、市民の力を思います。重量規制に反するという法の裏付けがありました。その後この基準は緩和され戦車は通れるようになりました。
・小柴貯油施設(返還地)
航空機燃料を備蓄するため34基のタンクを擁する施設でした。1981年に爆発事故が起き350棟に火災がおよび住民が負傷、近くの小学校の窓ガラスが割れるなど甚大な被害がありました。2005年の返還後も基準値を超える有害物質の検出で跡地の公園整備に遅れが出ました。2020年には蓋や土で覆われ、わからなくなっていた地下タンクに乗り上げた作業員が重機ごと転落死する事故も起きました。引き上げられたのは3日後だったとのことです。
2021年「小柴自然公園」として一部公開された場所は、週末のツアー当日家族連れで賑わっていました。
  ・横須賀海軍施設・自衛隊施設 
深浦ボートパークから3グループに分かれて小型船で、湾内の日米の軍艦・潜水艦、施設を目の当たりにしました。米軍基地ではあるものの港湾の管理は横須賀市にあるので基地見学や観光用軍艦ツアーの船も航行が許されるそうです。
  ・船越、田浦自衛隊施設、米軍基地ゲート前、米が浜事件現場 ~車窓~

 参照 神奈川県内の基地
   横浜市 ①根岸住宅基地、②横浜港ノースドッグ、③鶴見貯油施設
横須賀市 ④吾妻倉庫地区、⑤横須賀海軍施設、⑥浦郷倉庫地区、⑦長坂小銃射撃場
逗子市・横浜市 ⑧池子住宅地区及び海軍補助施設
相模原市 ⑨相模総合補給廠、⑩相模原住宅地区
相模原市・座間市 ⑪キャンプ座間
綾瀬市・大和市 ⑫厚木海軍飛行場


横須賀港に停泊する米軍や自衛隊の船艦を
船上から視察した

かずえ館に展示された銅板


ノース・ドックの米軍施設。
貼紙には、
「在日米陸軍地区 
許可なき者立ち入り禁止
違反者は日本国法律により罰せられます」
と書かれている

環境平和担当理事 野瀬かおり

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